共通テスト「情報I」の記憶装置に関する問題が、Xで話題になっています。話題になっているのは、主記憶装置と補助記憶装置の違いを問う問題です。
画像の問題文では、次のような内容が問われています。

正解は、ア:0、イ:3です。つまり、補助記憶装置は主記憶装置に比べて、読み書き速度は低速、容量は大きい、データの長期保存に使われるという理解が必要になります。
なぜXで話題になったのか
Xでは、この問題について次のような投稿が話題になっています。
情報系(特に組み込みやハード系)に慣れている人から見ると、「主記憶装置と補助記憶装置の違い」は基本中の基本に見えるかもしれません。しかし、一般の受験生にとっては、「主記憶装置」「補助記憶装置」という言葉自体が日常語ではありません。そのため、試験で急に「主記憶装置」「補助記憶装置」と出されると、何を指しているのか分かりにくいのです。
主記憶装置とは
主記憶装置とは、CPUが処理を行うときに使う作業用の記憶装置です。現代のパソコンでいうと、主に「RAM」、つまり「メモリ」のことです。
パソコンのスペック表にある、
- メモリ 16GB
- メモリ 32GB
- 実装RAM 64GB
といった表記が、主記憶装置にあたります。主記憶装置は、作業中のデータやプログラムを一時的に置いておく場所です。たとえば、ブラウザを開く、Wordで文書を編集する、画像編集ソフトを使う、ゲームを起動するといった作業では、必要なデータが主記憶装置に読み込まれます。主記憶装置の特徴は次のとおりです。
- 読み書きが高速
- CPUが作業中のデータを置く
- 電源を切ると内容が消える
- 補助記憶装置に比べると容量は小さめ
簡単に言えば、主記憶装置は「作業机」のようなものです。作業机が広ければ、同時に多くの資料を広げて作業できます。パソコンでいうと、メモリ容量が大きいほど、複数のアプリを同時に動かしやすくなります。
補助記憶装置とは
補助記憶装置とは、データを長期的に保存するための記憶装置です。現代のパソコンでいうと、主に ストレージ のことです。SSD、HDD、USBメモリ、SDカード、光ディスクが代表例です。
パソコンのスペック表にある、
- SSD 1TB
- HDD 2TB
といった表記が、補助記憶装置にあたります。補助記憶装置の特徴は次のとおりです。
- データを長期保存できる
- 電源を切っても内容が消えない
- 主記憶装置に比べると容量が大きい
- 主記憶装置に比べると読み書きは低速
補助記憶装置は「本棚」や「倉庫」のようなものです。写真、動画、文書ファイル、アプリ、OSなどを保存しておく場所です。電源を切ってもデータが残るため、長期保存に使われます。
主記憶装置と補助記憶装置の違い
| 項目 | 主記憶装置 | 補助記憶装置 |
|---|---|---|
| 日常的な呼び方 | メモリ、RAM | ストレージ |
| 代表例 | DRAM | SSD、HDD、USBメモリ |
| 役割 | 作業中のデータを一時保存 | データを長期保存 |
| 速度 | 高速 | 主記憶装置より低速 |
| 容量 | 比較的小さい | 大きい |
| 電源を切ると | 内容が消える | 内容が残る |
この表を押さえておくと、今回のような問題は解きやすくなります。
なぜ「サービス問題」と感じる人と、難しいと感じる人が分かれるのか
Xでの反応を見ると、この問題を「サービス問題」と見る人と、「普通の受験生にはきつい」と見る人で感覚が分かれています。これは、知識の有無というより、用語への慣れの差が大きいです。パソコンに詳しい人は、頭の中で自然に次のように変換できます。
- 主記憶装置 → メモリ、RAM
- 補助記憶装置 → ストレージ、SSD、HDD
しかし、普段からパソコン用語に触れていない受験生にとっては、「メモリ」や「SSD」なら聞いたことがあっても、「主記憶装置」「補助記憶装置」という用語になると、一気に難しく見えます。
さらに、「補助」という言葉も少し誤解を生みやすいです。「補助」と聞くと、おまけのような印象がありますが、実際にはSSDやHDDのように、ファイルを保存する重要な装置を指します。そのため、情報Iの対策では、単語だけを暗記するのではなく、日常的なPC用語と結びつけて覚えることが大切です。
情報I対策としての覚え方
情報Iでは、次の対応をまず覚えましょう。
- 主記憶装置 = メモリ、RAM
- 補助記憶装置 = ストレージ、SSD、HDD、USBメモリ
そして、特徴は次のように整理します。
- 主記憶装置は高速
- 主記憶装置は作業中のデータを置く
- 主記憶装置は電源を切ると内容が消える
- 補助記憶装置は主記憶装置より低速
- 補助記憶装置は容量が大きい
- 補助記憶装置は長期保存に使う
- 補助記憶装置は電源を切っても内容が残る
今回の問題であれば、
主記憶装置に比べ、補助記憶装置はデータを読み書きする速度が?
と聞かれたら、答えは「低速」です。
補助記憶装置は何のために使われる?
と聞かれたら、答えは「容量が大きく、データの長期的な保存」です。
RAM、DRAM、ROMも一緒に整理
主記憶装置・補助記憶装置と一緒に、RAM、DRAM、ROMも押さえておくと理解しやすくなります。RAMは、読み書きできる記憶装置です。現在のパソコンでは、主記憶装置として使われます。DRAMは、RAMの一種です。現在のパソコンやスマホのメインメモリとして広く使われています。ROMは、もともとは読み出し専用のメモリという意味です。現在では、電源を切っても内容が消えない記憶領域や、機器の起動に必要なプログラムを保存する場所として説明されることがあります。試験対策としては、まず次のように覚えるとよいでしょう。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| RAM | 主記憶装置として使われる。電源を切ると内容が消える |
| DRAM | RAMの一種。パソコンのメインメモリとしてよく使われる |
| ROM | 電源を切っても内容が消えない。固定的なプログラムの保存に使われる |
| SSD | 補助記憶装置。データの長期保存に使う |
| HDD | 補助記憶装置。データの長期保存に使う |
今回の問題の解き方
画像の問題は、次のように考えると解けます。問題文では、「主記憶装置に比べ、補助記憶装置は」とあります。つまり、比較対象は主記憶装置です。補助記憶装置は、主記憶装置に比べて読み書き速度が遅いので、アは「低速」です。
次に、補助記憶装置の用途を考えます。補助記憶装置は、SSDやHDDのように、データを保存しておくための装置です。主記憶装置より容量が大きく、電源を切っても内容が残るため、長期的な保存に使われます。したがって、イは「容量が大きく、データの長期的な保存」です。
まとめ
Xで話題になった共通テスト「情報I」の問題は、情報系に慣れている人には基本問題に見えます。しかし、一般の受験生にとっては、「主記憶装置」「補助記憶装置」という用語が日常的ではないため、難しく感じても不思議ではありません。大切なのは、教科書用語を現代のPC用語に置き換えて理解することです。
- 主記憶装置 = メモリ、RAM
- 補助記憶装置 = ストレージ、SSD、HDD、USBメモリ
- 主記憶装置は高速だが、電源を切ると内容が消える
- 補助記憶装置は主記憶装置より低速だが、容量が大きい
- 補助記憶装置はデータの長期保存に使われる
共通テスト「情報I」・基本情報技術者試験ではコンピュータ内での役割の違いを問われていると考えると理解しやすくなります。

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